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こんにちは。粋狐の顔が濃い方です。

今回は私と酔音との馴れ初めを書きたいと思います。

 

 

時は遡り4年程前、当時お酒がほぼ飲めなかった私はBe@tにより日本酒や美味しい料理を食べ歩くという大人としての第一歩的な英才教育を受け始めており、順調に廃人の道を進んでおりました。

 

 

お酒は頑張ってレモンサワー、クラブでは無理してイエガー連打、食べ物は毎日ラーメンを食べ歩くという不健康な食生活をある意味好き好んでしていた私は、このBe@tという男の出現により「酒と料理の出会いは万物の創生」という謎の思考を手にしたわけであります。

 

 

 

ある日変な酒はほとんど飲めないけど日本酒だけは美味しく飲めるようになり、調子こいて後先考えず日本酒に心酔していた私は、Be@tに言いました。

 

 

 

「基本的にクラブの酒って美味くないから何とかならないかな」

 

別にクラブを経営している訳でもない彼からしてみれば、そんな事言われても知らんがな的心境だったでしょうが、私は熱い思いをぶつけました。

 

自分がお酒を飲めるようになったのは日本酒を教えてもらったおかげ、こんな美味い酒を飲みながら良い音楽が聴けたら最高だ、自分のような人間は他にもいるはず、と。

 

 

 

しばらく黙って聞いていたBe@tは言いました。

 

「お前簡単に言うなよ…」

 

もっともな意見です。

 

 

「あとさ、日本酒に合うフードも食べたいんだよ、和食が出てきたらすっごい嬉しい」

更に簡単に言ってみました。

 

 

 

しばらく黙って聞いていたBe@tは言いました。

 

「お前簡単に言うなよ…」

 

もっともな意見です。

 

 

その日はとりあえず保留という事で帰りました。

※飲み代は奢ってもらいました。

 

 

 

数日後、「この間の話なんだけど、まぁちょっと色々と考えてみた」と前置きをしてから話し始めた彼の日本酒ラインナップは、十四代や而今、鍋島や村祐まで名を連ねていました。

 

曰く、日本酒に馴染みのない人や有名どころしか知らない人達も喜ぶチョイスしつつ、ディープで知られてないけど本当に美味い日本酒を揃えるとの事。

 

 

確かに初心者から玄人まで好む日本酒を揃える事ができれば、皆が楽しむ事ができるし、ひいては日本酒の認知に一役買う事もできるかもしれない。

 

 

ただ一番難しいのがその「日本酒を揃える」という事で、私は自分で言っておいてアレですがそれが一番の難しい事だと思っていたわけです。日本酒の知識に乏しく何のコネクションも無いので私はできません。無責任な大人です。

 

 

 

「いやさすがに無理でしょ?」というとBe@tは「やってやれない事はない」と返答。

ただし、レギュラーDJ等は任せるからという指令。条件はひとつ「日本酒が好きな事」のみ。

 

 

そこで私は自分が信頼を置いているDJやVJ、興味があるDJに声を掛け、そこから派生し、現在のレギュラー陣が集まったわけであります。

ちなみに基本的にイベントの演者というのは入れ替わりが激しいですが、現在まで脱退者は皆無。飲兵衛のお手本です。

 

 

そんな「簡単に言うなよ」と言わしめた私の絵空事のようなキャンバスにBe@tがとんでもないクオリティで絵を描き、VJ Chiiwangが細かく彩色し、演者の皆が装飾してくれた結果、酔音が発足した訳であります。

周りが優秀すぎて出る幕が無い私は、雑用の仕事を探してウロウロする新卒みたいなおっさんのようです。

 

 

 

それでも誰かに挨拶をする時に「もう一人のオーガナイザーです」と紹介してくれるBe@tや、本来は私がやらなければいけない事を全てやってくれているChiiwang、そして率先して機材や演者の調整をしてくれるレギュラー陣や、迅速に手伝って裏で支えてくれるスタッフ、酔音ガール、なにより毎回酔音に足を運んでくれるお客さん、本当にありがとうございます。

 

 

 

 

自戒と多謝の念を込めて。

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